photo 阿蘇ミルクロード nikonD810 起終点駅(ターミナル)と言う文庫本を手にとりページをめくる 最初の短編「かたちのないもの」は函館と言う言葉で始まる 函館と言う言葉で大学4年の5月、学校に殆ど行ってなかった身でありながら バイトで稼いだお金でひとり卒業旅行に出かけた事を思い出した。 京都から日本海側経由の寝台車で青森まで、そして青函連絡船で函館 行き当たりばったりの旅で函館に着いてから旅行社に駆け込み宿を探した 紹介されたのは函港ホテル・・・ホテルとは名ばかりで古い旅館のような建物だった 殆ど客が居なかったのか、広い大浴場は貸切 食事も部屋まで持ってきてくれた。 そこでお膳の上の白い皿にのる緑色の果物と出会った 初めて見る果物だった、口に入れると酸味と甘みの爽やかな味がした その果物と再び出会いキウイと知るまで多分十年以上かかったと思う 「39年前にキウイを食べた・・・」私の中のささやかな誰にも話さない自慢話 話しても多分誰も興味を抱かない話だ 窓をたたく雨の音を聞きながら文庫本を手にそんな昔を思い出す 「悲しき雨音」カスケーズ https://youtu.be/WFavSJ0Judw |
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